ルービックキューブをやっている
この記事は GMOペパボ Advent Calentar 2018の12月6日(木)担当分です。
特にブログとかには書いてなかったけど、GMOペパボ株式会社に入社してました。SUZURIというサービスの開発をしています。
入社して1ヶ月ですが、今日はソフトウェア的な技術っぽい話は1ミリもしません。25日間もあるのでそういうのは他のみなさんに圧倒的な期待をしていきましょう。
TL; DR
みんなキューブやろう
ルービックキューブって知ってますか
知ってますよね。まあ聞いてくださいよ。
最近友人に勧められて始めたんですが、やってみると今まで知らなかった世界が広がっていたことが分かったので、その辺をぼちぼち書いていきたいと思います。
この記事のコンセプトは、Discover something new, 知らなかったを知る、です。 *1
というのは建前で、社内でキューブ部作ったんですが今3人なんでもっと増えてほしいな〜というのが本音です。
話すこと
話さないこと
攻略法とか上達法は書きません。(自分自身初心者だし)
僕が説明するより上手い人の動画とか見た方が良いと思います。
ルービックキューブとそれを取り巻く世界
ルービックキューブ(以後、キューブ)のイメージは、なんか知らんけどどこかでキューブを触る機会があって(だいたい親の実家とか親戚の家)、なんとか1面だけ揃えてあとは無理、って感じの経験をした人が多数派だと思います。(もちろん自分もその1人) *2
キューブは6面同じ色に揃えるんだけど、揃えたらはい終わり、ではなく、いかに短い時間で6面揃えられるかを競うSpeed Cubing(あるいは、Speed Solving)という競技が行われています。
World Cube Associationという団体が色々やってるらしい。もちろん僕は参加とかしたことないけど。そもそも存在を知ったの最近だし。
解法が基本的に決まっている
やるようになって初めて知ったんですが、Speed cubeの解法(要は6面揃える)は基本的に決まっていて、 ほぼ全ての人がCFOPという手法でやっています。WRもこの解法で出ています。 *3
CFOPをちょっとだけ説明すると、
1.十字を作る(C: Cross)
2.下2段を作る(F2L: First 2 Layer)
3.上段の向きを揃える(OOP: Orientation of Last Layer)
4.上段の位置を揃える(PLL: Permutation of Last Layer)
の4Stepでキューブを揃えます。 動画を見た方が早いと思います。
前段で完成した状態を崩さずに残りの部分を揃えていく回し方がそれぞれ決まっていて、それを覚えた上でいかに速くキューブを回すか、という技術がポイントになります。
いきなり6面揃うような裏技は無くて、その代わりに各Stepの「この配置の場合はこうやるとちょっとショートカットできる」みたいなのが大量にある感じです。
ちなみにRとかB'とかは回し方の記号です。呪文みたいなのを唱えながら回してるのは回し方を言いながらやってる人です。
昔のキューブとは作りが全然違う
多分みんなキューブを人生で一度は触ったことがあると思うんだけど、しっかりタテヨコを合わせないと回せないような造りになっていた記憶があるはずです。 *4
ところが最近のキューブってのはやたら進化していて、結構ズレていてもそのままちゃんと回せるようになってます。しかも弱い力でちゃんと回ってくれる。あと操作の許容バッファみたいなのが大きくて、意図しない方向への力がかかってもグニャグニャ曲がってくれます。
競技用のキューブをSpeed Cubeと呼ぶらしく、割といいお値段がする。 さらに最近では、キューブに磁石が仕込んであって90度ごとにスッと止めやすいキューブも作られている。これのおかげでここ1年でのWRの更新度合いがやばいらしい。 日本ではこのtriboxというところで買う人が多いとか。
で、そういう造りになっているので、「少ない力で速く回す」という技術を極めるとすごいスピードでキューブを組めるようになります。
YouTubeで「speed cube sexy move」とかで検索するとこういうのがわんさか出てくる。しかも大体10代,20代っぽい海外勢の動画。
いろんなキューブがある
ここまで書いてきた内容は全て3 * 3 * 3のキューブに関する話です。
世の中には他にもいろんなタイプのキューブがあって、(Puzzle Cubeと呼ばれているらしい)もっと簡単な2 * 2 * 2とか、逆にもっと複雑な5 * 5 * 5とか、33 * 33 * 33とかいうこの世の終わりみたいなキューブもあります。
あとGhost Cubeっていうもはやバグとしか思えないようなキューブもあって、WRの動画見ると人間ってすげーなオイという感想しか出てこない。
キューブはだいたい音ゲー
キューブ(というよりSpeed Cube)の特徴として、
- やることが決まっている
- セオリーが決まっている
- パターンが毎回違う
- 高い精度、記憶力、応用力、スピードが求められる
- 意図的に同じパターンを作り出すことができる
- 対戦相手を必ずしも必要としない
- 対戦相手がいると盛り上がる場合もある
- ただし、拮抗したレベルで対戦しないと盛り上がらない
- インターフェイスのメンテナンスが重要
といった項目が挙げられます。
もともと僕は音ゲーをよくやっていて、キューブを勧めてくれた友人も音ゲーをやっていて、「音ゲーマーなら多分ハマるよ」と言われて始めたんですが、見事にハマりました。大体音ゲーでした。
最初は三日坊主で終わりそうかな〜という懸念もあったんですが、触り始めたら上に挙げたような共通点が多くて大変ビックリでした。
で、上達したの?
AndroidにTwisty Timer というアプリがあって、これはSpeed Cubingのタイムを記録するアプリなんですが、 これでボチボチ記録しています。 最近になってベストタイム2分を切りました。
ちなみに世界記録は3'47です。単位は秒です。はやいっすね。
一瞬でキューブを解く謎マシンがある
怖い
みんなキューブやろう
後半になってヤバい情報がメインになってしまいましたが、できなかったことができるようになるのが好きな人*5にはたいへんオススメできます。
「ルービックキューブって上手い人は世の中にある解法とか見ないで解けるんでしょ・・・?」みたいなイメージがあるかもしれないんですが、全然そんなことはなくて、自分で解こうとすると26年ぐらいかかります。解法は見ちゃって全然オッケーです。
安いやつなら1000円ぐらいで買えるし、インテリアにもなるのでぜひ気軽に買って見てください。
ちなみに僕はオススメしてくれた友人から布教目的でプレゼントしてもらいました。
おわりに
明日の担当はtokibiです。ご期待ください。